読書メモ : 体脂肪コントロールトレーニング

「ダイエットで下がった基礎代謝はどうすれば上がるの?」と疑問に思ったことありませんか? 仮説だと思いますが、ある程度答えてくれる本に出会えて嬉しくなったので紹介します。

体脂肪コントロールトレーニング―毎月1kg減でリバウンドなしの体へ

体脂肪コントロールトレーニング―毎月1kg減でリバウンドなしの体へ

概要

代謝を適正レベルに保つ運動・食習慣で、自然で無理なく体脂肪を減少させられる。
運動は、全身のバランスを整え体幹を使うことで、普段の体の使い方を変えて代謝を高める。食習慣は、代謝が下がらないようなとり方をする。

著者 : 佐々木 豊 氏

「体脂肪コントロール教室 FAT-OFF」を運営なさっています。教室のスタンスも

いろんな 事例や 簡単な運動と食事の法則から 自分で食習慣と
運動習慣を組み立てていってくださいね~ というスタンスです

ということで、面白いと感じました。
2008年7月11日のブログ記事一覧-体脂肪コントロール成功法!(FATOFF)

まえがき・目次・あとがき

公開されています。
FAT-OFF ホームページ

感想

ダイエットで下がった基礎代謝はどうすれば上がるのか、という疑問にある意味真正面から答えてくれる本でした。個人的にも内容が腑に落ちたと感じ、ぜひ試してみようと思っています。

一方で、根拠は著者ご自身の運営なさっている教室の実績くらいに見えます。ですから、背景にある考え方もある意味仮説です。それをどう捉えるかで評価が分かれそうだと感じました。

ダイエットで下がった基礎代謝はどうすれば上がるの?

「運動・食生活リズムを整えることで代謝が上がる」がこの本の答えです。

  • 運動
    • ストレッチと筋トレでバランスを整えて体幹を使う方法を身につけることで代謝が上がる
    • セルフマッサージで疲れを抜くことで下がった代謝が上がる(代謝を下げない)
  • 食事
    • 炭水化物・タンパク質・野菜のとり方で吸収を良くして下がった代謝を上げる(代謝を下げない)

気づき

基礎代謝を高めて減量

(PART2, p.30)
消費エネルギーを高める3つの視点

  1. 「チューニング」という新しいアプローチで体の状態をチェックし、ストレッチや筋トレでエネルギーを消費しやすいカラダに整える
  2. 有酸素運動はできるだけ少なめにして、消費エネルギーを高めていく
  3. 運動することで筋肉が消耗し疲労状態になっても、セルフマッサージなどのリカバリー(疲労回復の手段)で代謝を上げ、結果として消費エネルギーを高めていく

「筋トレで基礎代謝が上がる」という間接的な話でなく、基礎代謝を高めるために何をするか、という発想がよいと感じました。また、チューニングで体が適正に使えるようにする、という発想が身体が持っている機能を引き出すことを目指している点もよいと感じました。

自分を振り返ってみると、ダイエットで無理をしつつあり、代謝を下げる方向に向かっていたのではないかと感じました。よい気付きになりました。

代謝状態を体感でチェックする

(PART1, p.17)
代謝チェックシート(3分野, 9項目)

(PART2, p.34-35)
チューニング・チェック(4種)

代謝レベルを自分の感覚でチェックする。代謝チェックシートは「体の詰まり」「お腹の重さ」「全身の疲労」の3分野9項目のチェックリスト。チューニング・チェックは、代謝チェックシートの「体の詰まり」をチェックする方法で、体を動かして痛みや引っ掛かりの状態を観察する方法。


どうやって代謝を測るのだろう…と思っていたら「体感でチェックする」という答えで、その発想がよいと感じました。「感覚なので気づけないこともある」という趣旨のことも語られているので、すぐに使うことは難しいかもしれないですが、その価値はあると思いました。

運動要求水準が低い

(PART2, p.51)
体幹部で操作し、筋バランスを整えてチューニング強化することが最大の目的であることから、それぞれの筋トレは3~5回でじゅうぶん。張り切ってやりすぎると、逆にチューニングが損なわれてしまいます。』
筋トレは4種目

(PART2, p.62)
毎日1万歩? いえ、その半分で1ヶ月に1kg減らせます』

数値が少なくてインパクトが強いです。ですが、疲労代謝を落とす、ということから考えると妥当な気もしました。本当にコレでできるなら、自分が求める形に近いので是非取り入れてみたいと感じました。

その他

ご自身の体験も

ご自身は太りそうな食事・人並みのトレーニングで体脂肪率8~9%を維持なさっているとのこと。
日々の食習慣も公開しているそうです。

事例紹介が7つ

失敗事例1つを含む7つが紹介されています。失敗事例を載せるところは自信がある裏返しに感じました。

謝辞

この本との出会いはひみいさんの記事で「省エネモード」に興味をもったことがきっかけです。
www.himiibrog.xyz

質問に快く回答していただき、こちらの本を紹介していただけたひみいさんに感謝しております。