読書メモ:その習慣を変えれば「うつ」は良くなる!

今日は読んだ本の紹介です。

その習慣を変えれば「うつ」は良くなる! (健康ライブラリー)

その習慣を変えれば「うつ」は良くなる! (健康ライブラリー)

概要

生活リズム・生活習慣がうつ症状の要因となりうる。だから、生活リズム・生活習慣を変えることでうつ症状から回復して再発を防ごう、という趣旨です。うつ症状のとなる生活習慣として「睡眠・休養・運動・食習慣・カフェイン・アルコール」を挙げており、「うつ症状は生活習慣病の一つだ」という見方が特徴的でもあります。

きっかけ

自分のメンタル不調は、生活習慣を変えて身体に働きかけたことで調子がよくなったこともあり、再発防止のためにも習慣にアプローチする方法を取り入れようとしています。
この本は通っているリワークに置いてある本だったので、少し興味が湧いたので手にとってみました。

印象

役に立つと感じる人と立たないと感じる人の差が大きいのではないかと感じました。言われている内容が少し厳し目なので、

  • 生活習慣要因が大きい方
    • 生活を見直すためのヒントと動機が得られる本だと思います。気になる部分だけ読んでみるのもよさそうです。
    • 自分の症状はこちらなので、この本は役に立ちました。
  • 生活習慣要因があまり大きくない方
    • 「そこまでしなくてもいいだろう」という印象で、あまり役に立たないと感じそうです。

気づき

生活習慣は治療の土台

(5章 p.160)
治療効果を上げやすいように、患者さん自ら生活習慣を正すこと、それがうつを治す土台になります。

生活習慣を変えるだけでうつ症状が治る人もいるそうです。一方で、生活習慣に問題があって身体が弱っていると、精神的にも引きずられてなかなか状態が改善しないこともあるそうです。

自分を振り返ってみて、メンタル不調になる前、睡眠不足・休養をとらずに頑張るなど、うつ症状を悪化させる習慣を持っていたと思います。その後「睡眠時無呼吸症候群」になったことで、生活習慣に改めるべき点があったことを証明してしまいました。
一方、休職に入って治療を進める中で、睡眠不足・休養をとる習慣改善に取り組み、体調ばかりか精神状態もよくなる体験をしました。自分のうつ症状はの要因には、自分に合わない生活習慣もあったと思います。

だからこそ、生活習慣を自分に合わせて変えようと思いました。

カフェインに関して

(3章 p.78)
そして最もうつと関連が深い症状が、その疲労感を自覚できなくなっていくことです。

カフェインが睡眠を妨げるのは有名ですが、それだけでなく疲労感を自覚できなくするという指摘が自分にはとても大きな気付きになりました。

自分には適量を越えて頻繁にコーヒーを飲む習慣がありますが、睡眠には影響しないので問題ないと思っていました。ですが、「疲労を感じられない」ことで活動しすぎて疲れきって調子を崩すことがよくあり、まさに「疲労感を自覚できない」ことの弊害が出ていることに気づきました。

カフェインのとりすぎをやめようと思いました。

生活習慣を変えて元の生活に戻らないことが大切

(6章 p.200)
うつの予防や再発予防のための大原則は、結局のところ悪い生活に戻らない、ということに限るのです。それが一番大切でしかも難しいわけですね。

まとめの部分ですが、再度、精神的な要因以外にも、うつ症状を悪化させるような生活習慣があると著者は言っています。だからその生活習慣にならないようにする必要があると。

自分は睡眠時間が長く必要だったり、より細かなケアが必要な体質だと思います。以前は気合と無理で周りにあわせようとしていましたが、長期的には不可能だということを改めて感じました。
今は、自分の体質ありきで、それにあわせた生活習慣を守っていこうと思うようになりました。

まとめ

うつ症状の改善・再発防止に生活習慣を変えましょう、という本でした。生活習慣関係で困っている方が手にとって、関連箇所を読むような使い方がいいのではないかと思いました。